ブロックチェーンを使い、作品の売買情報などの来歴情報を管理する、アート・工芸作品のプラットフォーム「B-OWND(ビーオウンド)」についてご紹介します。
B-OWND(ビーオウンド)とは
B-OWND(ビーオウンド)はインターネット上でアート・工芸品を購入できるオンラインマーケットです。運営しているのは、商業・文化施設の空間づくりの事業を手掛ける株式会社丹青社です。
そのB-OWND(ビーオウンド)では日本のアート・工芸品を世界に向けて発信していきたいとの思いがあり、サイト上で販売されている作品は、どこか日本的なものが多い気がします。
出典: B–OWND
ブロックチェーンでの来歴管理
前述の通り、B-OWND(ビーオウンド)に登録されている作品は全てブロックチェーンによって管理されており、過去の売買情報や流通経路、真贋鑑定に利用されています。
今までオークションなどのセカンダリーマーケットで作品の価格が跳ね上がったとしても、アーティストには金銭的に一切還元されませんでした。しかしブロックチェーンで管理することにより、落札額の一部をアーティストに還元できたりと、アーティストも恩恵を受けることを可能とします。
またこのブロックチェーンの仕組みはStartbahn(スタートバーン)が提供するABN(アートブロックチェーンネットワーク)を採用しています。
※Startbahn(スタートバーン)についいては下記記事を参考にして下さい。
2014年に誕生した「スタートバーン株式会社」は、アーティストの施井泰平が立ち上げたスタートアップ企業です。暗号通貨で使用されるブロックチェーン技術を使ったサービスによって、「アートの課題をテクノロジーで解決すること」を企業理念に置いてい[…]
アーティストへの寄付
B-OWND(ビーオウンド)では作品を購入するオンラインマーケットの機能だけでなく、アーティストを応援することができる「寄付」という仕組みも取り入れています。
作品を購入しなくても「寄付」という形で、アーティストの創作活動を支えることが出来ます。
出典: B–OWND
まとめ
アートのオンラインマーケットは沢山ありますが、アート・工芸品を中心として販売している特徴的なサービスです。それは世界に誇れる日本の美・日本の工芸を世界に発信していきたいという、シンプルかつ、非常に強い思いがサイトには反映されています。
そしてブロックチェーンを活用しての公正なマーケットの構築、また二次流通市場でもアーティストが恩恵を受けられることによる、流通市場の活性化と、日本のアートマーケットの発展を考える上でも楽しみなサービスといえるでしょう。