スマホアプリで聴けるアート鑑賞

ラジオアプリで聴くアート鑑賞

美術とラジオ

昨今、ラジオの人気が高まっています。スマホの登場で手軽にラジオを聴ける環境が出来たことで、移動時や家事の合間、またはデスクワーク時などに「ながら聴き」が出来るようになったことが一つにあります。

またテレビ等には無い、ラジオの持つニッチな個性。そして「受動的視聴」ではなく、ネットによって慣れ親しんだ「能動的視聴」が出来るメディアであることなど。今、再注目されているメディアとなっています。

そして美術もラジオとは相性の良いコンテンツとなります。美術館でも音声ガイドが設置されていたりと、視覚として美術品を鑑賞するだけでなく、その作品の背景や作家の人物像などが音声ガイドからは示されるからです。

ラジオアプリで聴くアート鑑賞

スマホアプリでも個人でラジオ番組が持てるものが増えています。YouTubeと同じように、沢山の方が好きな分野・得意なものをコンテンツとして配信を行っています。

そして当サイトでも作家のインタビューを行って頂いている羽田沙織さん(フリーアナウンサーでありアートエバンジェリストとしても活動を行う)が『羽田沙織のアートチャンネル』を開設しました。

stand.fm

himalaya
https://www.himalaya.com/personal-journals-podcasts/2638310

音声だからこそ伝わる作家の雰囲気や、作品に対する想いなどはラジオのメリットでもあります。

今後もコンテンツを増やしていく予定ですので、ぜひフォローしてチェックしてみて下さい。

作家のラジオ利用

先程ご紹介したstand.fmやhimalayaだけでなく、スマホだけで簡単にラジオを配信できるアプリは沢山あります。作家の方にとっても、こういったアプリを利用することは大いに価値があると思います。

例えば現代アートは作品の美的な造形だけでなく、コンテクストがより重要ともされています。それは美術ユーザーの目線でも、作品の文脈やメッセージなどを理解したからこそ、その作品を好きになる・購入しようと思うということは一般的感覚として存在します。
それは正に美術館の音声ガイドに似た働きとなります。

また多くの方に知ってもらうという意味では、SNSを行う作家は増えていますが、ラジオを配信している作家はまだ殆どいません。いくら良い作品を制作していても、露出がなければ知ってもらうことはありません。知ってもらうという意味でチャネルを増やすことは、大いに意味はあります。

コロナ禍というだけでなく、ネットの発達・成熟によってもアートとネットの関係は近づいてきています。オンライン個展やオンラインで美術品を購入する方も増加しています。その意味でも作家がラジオアプリのような新たな手段を利用してみるのも一つなのかもしれません。