2019年注目の若手アーティスト5選その②

ここでは2019年注目の若手アーティストを5名挙げていきます。どのアーティストも今後の日本の現代アートシーンをリードすることが期待される、新しい才能ばかりです。

マキ・ナ・カムラ

マキ・ナ・カムラは愛知県立芸術大学を卒業後、ドイツにあるデュッセルドルフ芸術アカデミーで、ヨーゼフ・ボイスに師事したイェルク・インメンドルフのもとアートを学び、現在はベルリンを拠点に活動を行う女性アーティストです。
作品はヨーロッパ絵画の様式を取り入れつつ、油彩や水彩などを混ぜ合わせた独自の色彩によって生み出された大胆な構図の絵画は、アーティストのオリジナル作品として昇華させています。

梅田哲也

梅田哲也(1980~)は大阪を拠点に活動するインスタレーションを主体とするアーティストです。あるときは音や光をテーマに、あるときは建築や環境をテーマにするなどの試みは、一見難解に見えるものの、その作品は一貫して日常を再構築することに徹しています。
その作品世界に入り込むとインタラクティブと評される梅田ワールドに没入してしまい、不思議と心地よく、ずっとそこにいたくなります。インスタレーションの分野で最も面白いアーティストといえるでしょう。

YOSHIROTTEN

YOSHIROTTENはアーティストでありながらアートディレクターやグラフィックなど、多岐にわたる分野で活躍しています。自身のアートワークのテーマが「見えないものの可視化」であり、それに基づいた立体作品や映像、インスタレーション作品を発表し、その評価を確実なものとしています。
クリエーションの幅という意味において、YOSHIROTTENほど面白い存在はいないかもしれません。商業とアートの世界を自由に往来するアーティストとして、今後も目が離せない存在です。

Tetsunori Tawaraya

Tetsunori Tawarayaの創作の原点はストリートにあるます。アーティスト本人も音楽活動をしながら、SF/実験コミックも意欲的に発表しており、混沌とした独自の世界観は世界各国で高く評価されています。作品を見ると思わず作家本人の頭の中を覗いてみたくなることでしょう。
カオスでエキセントリックにも見えるその作風から、特に音楽業界やファッション業界からの人気も高く、様々なコラボレーションを続けています。ストリートと現代アートが交わる独自の世界に、不思議と見るものを魅了させる力がある面白い存在なのです。

増田将大

増田将大(1991~)は現在、最も注目されるアーティストの一人です。作品の制作過程も独特で、撮影と投影を何度も繰り返す手法で出来上がります。何層にも重なった風景によって作品世界が現実なのか、それとも過去なのか、そういった時の流れを曖昧かつ凝縮させることに成功しているのです。
鑑賞者に問いかけてくるような哲学的なその作品は、世界各国で評価されつつあり、グローバルなアートシーンでの活躍が期待されるアーティストなのです。

今回挙げた若手アーティスト5名は、今後の更なる活躍が期待され、アートへの投資という意味でもとても魅力的でしょう。将来、2019年現在の価格では購入できなくなっているアーティストも必ずいるはずです。
以上が2019年 注目のアーティスト5選でした。