アート市場で近年急成長しているのが中国。
急速な経済成長を背景にアート市場でも積極的に作品の取引を行われています。
下記が近年の中国のアート市場の推移になります。
| 年 | 世界市場 | 中国市場 | 中国シェア | 前年比 | 成長率 |
| 2007 | 659億ドル | 59億ドル | 9% | – | – |
| 2008 | 620億ドル | 56億ドル | 9% | -5.9% | -5.9% |
| 2009 | 395億ドル | 71億ドル | 18% | 27.4% | 9.5% |
| 2010 | 570億ドル | 131億ドル | 23% | 84.4% | 30.3% |
| 2011 | 646億ドル | 194億ドル | 30% | 47.8% | 34.4% |
| 2012 | 567億ドル | 142億ドル | 25% | -26.9% | 19% |
| 2013 | 633億ドル | 152億ドル | 24% | 7.2% | 17% |
| 2014 | 682億ドル | 157億ドル | 23% | 3.3% | 14.9% |
| 2015 | 638億ドル | 121億ドル | 19% | -22.7% | 9.3% |
| 2016 | 569億ドル | 114億ドル | 20% | -6.1% | 7.5% |
| 2017 | 637億ドル | 134億ドル | 21% | 17.5% | 8.5% |
| 2018 | 674億ドル | 128億ドル | 19% | -4.3% | 7.2% |
※「The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2019」調べ
この数値を見ても2007年の中国アート市場は59億ドルであったものが、2018年には128億ドルと約2倍になっています。
特に2010年、2011年は成長率30%超と物凄い伸びをしています。
そして2007年から2018年まで毎年平均13.8%の成長率でその成長を拡大しています。
また中国のGDPを見をみるとより経済成長が中国アート市場を後押ししたかがよく分かります。
下記は中国のGDPとGDP成長率推移になります。
| 年 | GDP | 成長率 |
| 2007 | 27,169億ドル | 14.2% |
| 2008 | 31,993億ドル | 9.7% |
| 2009 | 34,988億ドル | 9.4% |
| 2010 | 41,070億ドル | 10.6% |
| 2011 | 48,603億ドル | 9.5% |
| 2012 | 54,098億ドル | 7.9% |
| 2013 | 59,696億ドル | 7.8% |
| 2014 | 64,718億ドル | 7.3% |
| 2015 | 69,910億ドル | 6.9% |
| 2016 | 74,563億ドル | 6.7% |
| 2017 | 81,526億ドル | 6.9% |
| 2018 | 88,702億ドル | 6.6% |
※国際通貨基金（ＩＭＦ）の統計調べ
アート市場と同様に2010年、2011年の成長率が高くなっています。
そして下記のグラフは中国のGDP成長率とアート市場成長率を合算したグラフになります。
グラフで見るとより分かりやすく、中国の経済成長と共に中国のアート市場が拡大されています。
このように中国は経済でもアートでもアメリカに次いで世界第2位のシェアを占める急成長をしました。
日本でアート投資を検討する場合には国内の流通だけでなく、中国人にアートを購入してもらう。
正に爆買いしてもらう事を念頭に投資としてのアート選びをしてみても良いのかもしれません。