The Artling

世界中のアートコレクターへ作品を販売できるThe Artlingとは

世界のアート市場を分析する「The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2020」によると、2019年の世界のアート市場は641憶ドル(約6兆7500億円)。そのうち、アメリカ、イギリス、中国の3ヶ国がシェアの82%を占めています。

日本のアート市場は3590憶円との事ですので、世界でみると日本のアート市場は数パーセントでしかありません。

日本から見るとアート市場は小さいですが、世界を見渡せば大きな市場があります。そこで今回は海外のアートECサイト「The Artling」をご紹介したいと思います。

The Artling is an online art gallery that showcases a curate…

The Artlingとは

The Artlingは、2013年にスタートしたシンガポール発のアートECサイトです。
作品は世界中から集められ、2,500人以上のアーティストが登録し、ギャラリー登録数は250件を超えます。

現在、日本人アーティストは147人登録しています。その中には村上隆さんや奈良美智さん、蜷川実花さんなど著名なアーティストも登録されています。

サイトはシンプルなデザインで見やすく、アートスタイルや素材、価格などから選べる検索性も良いです。

ECサイトですので基本的に現物を見ずに購入を決めることになりますが、画像の拡大だけでなく、お部屋に飾った場合の雰囲気もボタン一つで確認できます。

また現在The Artlingに登録している日本のギャラリーは19件とまだそれほど多くなく、日本人アーティスト、ギャラリー共にまだまだ進出余地はありそうです。

世界中のコレクターへ販売可能

The ArtlingはECサイトの構築が難しいアーティスト個人でも、ギャラリー単位でも簡単に作品を世界に向けて販売できるようになっています。
その証拠に下記の表をご覧下さい。

https://www.similarweb.com/ja 調べ

この表は2020年2月、3月のThe Artlingの国別トラフィックシェアです。

この数値を見るとThe Artlingへ訪問しているユーザーの中で、一番多い国籍はアメリカ人になります。その割合は36.59%と飛び抜けて多い数値となっています。次いでシンガポールの8.90%、イギリスの6.74%と続きます。

上位の国を見てもサイトの運営国であるシンガポールの他、欧米、アジアとほぼ世界中の国のユーザーがThe Artlingへ訪問しています。

この数値を見ただけでも日本国内で販売をするだけでなく、世界へ作品を販売する事の重要性が見えてきます。

シンガポールのアート熱

さてThe Artlingの運営国であるシンガポールはアートに関してどういった熱量を持っているのでしょうか。
実はシンガポールは東南アジアの国の中でもアートに力を入れており、毎年1月にはアートイベント「Singapore Art Week」を開催したりもしております。
このイベントには国内外からアーティストやコレクターが参加し、展覧会やパフォーマンスを展開します。

また2011年から2018年まではアートフェアである「Art Stage Singapore」を毎年マリーナベイサンズで開催。2019年には同じマリーナベイサンズでアートバーゼル主催の「ART SG」を開催するなど積極的にアートに投資をしている国です。

国際都市であるシンガポールでは、国内のアートコレクターだけでなく、国外の富裕層や投資家もこのようなアートイベントに参加しますので、世界中から注目を集めることになります。

そのアート熱の高いシンガポール発のThe Artlingでアーティストの方は世界へ発信し、コレクター、投資家の方は世界中からアート探しを行ってみてはいかがでしょうか。