美術品投資の初心者はプライマリーマーケットが狙い目の理由

プライマリーマーケットとセカンダリーマーケットについて


美術品投資を行うなら、知っておきたいのが「プライマリーマーケット」と「セカンダリーマーケット」の違いについてです。あまり耳慣れしない言葉ですが、美術品投資にとってはとても重要な言葉となっています。

プライマリーマーケットとセカンダリーマーケットについて理解しておかないと、美術品投資で成功するのは難しいでしょう。それだけに、美術品投資を始めるなら違いについて理解しておくべきです。また、美術品投資初心者ならプライマリーマーケットが狙い目となっています。そこで今回は、プライマリーマーケットとセカンダリーマーケットの違い、プライマリーマーケットが美術品投資初心者におすすめの理由について紹介していきます。

プライマリーマーケットとセカンダリーマーケットの違い


プライマリーマーケットは、簡単に言えば「第一次市場」のことです。アート作品が最初に世の中に出るのが、この市場ということになります。ギャラリーや作家の個展などで販売されているのは、プライマリー作品と呼ばれるのです。

これに対してセカンダリーマーケットは、「第二次市場」のことを指しています。すでに販売されて、一度お客の手に渡った作品が販売される市場のことをセカンダリーマーケットと呼ぶのです。そのため、オークションに出品されている作品やブローカーから購入する作品はセカンダリー作品となります。ちなみに、何度売買されたとしてもセカンダリーマーケットであり、サードマーケットなどとは言われません。

投資初心者はプライマリーマーケットが狙い目の理由


美術品投資の初心者なら、プライマリーマーケットを狙うのがおすすめです。プライマリーマーケットでは、ギャラリーや個展で作品を購入することになります。まだ若手の作品なら、それほど高くなく初心者であっても手が出しやすいです。将来性のある作家を見つけ出し、作品を収集しておけば何十倍・何百倍になる可能性があります。

また、贋作を掴むリスクを抑えることができるのがメリットです。セカンダリーマーケットでは、贋作が存在するのが現実です。とくに、ネットオークションなどでは贋作が出品されているケースがあり、失敗してしまうリスクがあります。贋作を見抜くことができる自信があるならセカンダリーマーケットを狙うのもいいですが、初心者ならまずはプライマリーマーケットを狙ってみましょう。

上級者はセカンダリーマーケットで投資もあり!


美術品投資の上級者なら、セカンダリーマーケットで投資作品を購入するのもありです。オークションなどに出品されている作品の中から、今後価値が上昇するだろう作品を手に入れれば投資として成功です。将来価値が高騰する作品を見抜くことができる自信があるのなら、セカンダリーマーケットを狙ってみるのもいいでしょう。

ただし、セカンダリーマーケットで流通しているということは、すでに価格が高騰しているケースがあります。オークションなら競り合うことで、無駄に高額になってしまうこともあるでしょう。贋作の危険性もあるため注意も必要です。

プライマリーマーケットで美術品投資を始めてみよう!


美術品の市場には、プライマリーマーケットとセカンダリーマーケットがあります。どちらでも投資としてのアート作品を探し出すことはできますが、美術品投資初心者ならプライマリーマーケットが狙い目です。

新進気鋭の若手なら、安い価格で作品を入手できるため低資金でも投資することができます。贋作のリスクもないため、初心者にとっては投資しやすいのがプライマリーマーケットです。もちろん、セカンダリーマーケットで投資する作品を見つけ出すことはできますが、すでに価格が高騰していたり贋作を掴まされたりするリスクがあります。

まずはプライマリーマーケットで美術品投資を始め、色々なことを勉強しながらプライマリーマーケットでも投資としての作品を探してみるのがおすすめです。