水彩画家・絵画講師 東俊達 インタビュー「人間にとって価値のある仕事」

今回は水彩画家として活躍しながらアートスクールを主宰し講師も行っている、東俊達さんにインタビューさせていただきました。
特にオンラインアート講師としての活動についてお話を伺いました。

水彩画家・アート講師 東俊達

東俊達/あずま しゅんだ

出身地 新潟
活動地 大阪

イギリス、フランス、中国留学
オンライン絵画教室AZUMAs 主宰
大阪絵画教室AZUMAs 主宰
学校法人新潟国際芸術学院 講師
日本国際水彩画会 理事

【展示歴】
2012年~2020年 毎年 国際水彩画大会IN NIIGATA開催
2016年~2018年 毎年 新潟三越美術画廊
2019年 中国—東盟国際水彩名家写生団(招待画家として参加)
2019年 杭州美術館 2回
    汕头大学美術館
    南宁国玉堂芸術館 2回
    大理水花美術館
    广州芸術国際博覧会
    成都泰一芸術館
2020年
    广州未来社美術館 
    東大阪AZUMAs アトリエ 
    第20回日本国際水彩画交流NET展 開催 など
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絵を描く楽しさ・感動を伝えたい

Q.アートの講師歴を教えてください。

学校法人とAZUMAs絵画教室を運営しているため学生や大人まで幅広い世代の方に指導しています。
絵を教え10年近くになります。父が画家で幼少期から父に弟子入りをしていました。
今までに20年以上絵を描いてきているため、絵画が自分の生活の全てです。自分の細胞全てが絵画でできてるような感覚です。

Q.アートスクールの講師を始めたきっかけを教えてください。

本業は画家ですが自分にとって絵を描くことがとても楽しく興奮することなのでこの楽しさや感動を伝えるために絵を教えています。
また絵を教える中でも自分が成長していくので素晴らしい機会だと思い生徒の皆さんに感謝しながら教えさせていただいております。

Q.ご自身の作家活動と、講師としての活動はどのようなバランスで行っていますか?

私の場合は授業中に生徒さんと一緒に作品を作り上げていくのでその作品が直接作家活動につながっています。

Q.コロナ禍でアートスクールはどのような影響を受け、また変化しましたか?

コロナの時期は少し影響があったように感じます。
今はコロナが良くなってきているため、生徒さんが増えてきました。

Q.オンラインでの授業を開催するまでに、どのような悩み、苦労がありましたか?

悩みや苦労はあまりありませんでした。

Q.オンライン授業で使っているツールはなんですか?

Zoomというアプリです。

Q.現在行っているオンライン授業の頻度、時間を教えてください。

オンラインクラスは利便性に優れているため一人一人生徒に合った時間で毎日教えています。

オンラインだからこそ濃いコミュニケーションを

授業ので撮影風景

Q.一回の授業での生徒数を教えてください。また、理想の人数を教えてください。

1~3名です。理想の人数は1人です。
その人に合ったカリキュラムで絵を教え、芸術論や作家活動についての話をしたり交流を深め楽しく授業することができるからです。

Q.オンライン授業のメリット、デメリット

メリットは自宅など自分の好きな環境で気楽に授業を受けられるということです。
デメリットは動画で見る作品と実際の作品は少し差があるという事です。

Q.オンライン授業の利用者はどんな方が多いですか?また、生徒さんが増えたりしましたか?

オンライン授業で1番多いのは学生や社会人です。

Q.対面での授業と比較して、講師側に求められるものはなんだと思いますか?

コミュニケーションの量と表現の程度だと思います。
オンラインクラスでは先生の熱が伝わりにくいので、大きな動作で感情を表現し、普段よりも多くコミュニケーションをとることが大切だと思います。

Q.オンライン授業を行うにあたり、不便を感じる点は何ですか?

実際よりもコミュニケーションに少し時差があることと生徒の作品の手直しが直接できないことです。

Q.オンライン授業に向いている、向いていない技法、ジャンルなどはありますか?

自宅で描きやすい水彩画が一番向いています。
キャンパスを立てて描いたほうが描きやすい油絵は他のジャンルに比べると難しいと思います。

場所を問わず価値を届けられることが魅力

Q.初心者がアートをオンラインで学び始めるのは難しいのでは、またハードルが高そう、と思うのですが、実際はいかがですか?

オンラインクラスの方が普段自分が慣れている環境でリラックスして絵を描くことができます。
またパソコンやタブレットを真剣に見ながら授業できるので、周りの人の視線を気にせずに集中できると思います。

Q.実際に授業を受けている生徒さんから、オンライン授業についてどんな反響がありましたか?

一番嬉しかった生徒の反響は先生のオンラインクラスはものすごい価値があると言われたことです。
日本以外に中国でもオンライン授業をしています。
身近な人だけではなく世界中の人に絵を教えられるのはオンラインクラスの一番の魅力だと思います。

Q.今後もオンライン授業を続けたいと思いますか?

これからは5Gの時代により、通信速度や画質が良くなっていきます。
そのため実際の絵画教室と同じような環境が作り出されるのは時間の問題だと思います。
また実際の絵画教室よりも多い人数での授業が可能になるので続けていきたいと思います。

Q.講師をしていて一番のやりがいは何ですか?

生徒さんが絵を描くことを通して感動している時です。

Q.アートスクール講師になろうかと悩んでいる作家に向けて一言お願いします。

AIが進歩してきて多くの仕事は取って代わる時代になりました。
この先、芸術だけがAIに打ち勝つことができる素晴らしい分野であると確信しています。
芸術を教えるアートスクール講師は人間にとって価値のある仕事だと感じています。

Q.アートをオンラインで学んでみようかと悩んでいる方に一言お願いいたします。

これから100歳時代がやってきて、絵画は長い人生においての大切なパートナーや心の拠り所になってくると思います。
歳をとっても自分にとって生きがいであり、いつまでも探究が尽きない絵画を生活の一部に組みこむことによって人生はより有意義で価値があるものになると思います。
まずは体験からでもいいので試してみることをお勧めします。
思ったより簡単に始められ絵を描く楽しさや感動を得られると思います。

東俊達さんが主宰のオンライン絵画教室AZUMAsの詳細はコチラから