日本人の美術館への来場者数は世界有数と言われています。しかし美術品の鑑賞に当たっては、何となく「良い作品だな」と感じて美術館を後にする方も多いと思います。それは美術や美術史を専門に学んできた人だけが美術館を訪れるわけではないので、それも自然なことです。
そのような方が、よりアートを好きに・楽しめるように作られたアプリが、インタラクティブ美術鑑賞アプリ『PINTOR(ピントル)』です。
PINTORとは
PINTORは世界最大級20万点以上の美術作品をアプリ上で楽しむことができます。
約20万点の作品の中では、世界中のパブリックドメインの作品や、現代アーティストの作品を鑑賞でき、またお気に入り作品をアプリ上でコレクションできるようにもなっています。
アプリのダウンロードはこちら美術で繋がるSNS機能
出典:PINTOR
アートで繋がるSNS機能
『PINTOR』はインタラクティブ美術鑑賞アプリの通り、SNSとしての機能も兼ね備えています。
作品の感想を投稿できたり、他の人の書いたレビューの閲覧。レビューに対して「いいね」や「コメント」ができたりと、美術特化型SNSとしても期待を持てます。
そしてSNS機能を使えば、これまで美術館で何となく鑑賞していた行動が、沢山の人のレビューを閲覧することで、作品の背景や作家の意図といった情報を知ることができます。また他者と感想を共有することでアートを軸とした繋がりができ、より美術鑑賞を楽しめるようになります。
オンライン企画展
『PINTOR』アプリ内ではアーティストが企画展を開催することができます。
コロナ禍において、オンライン需要は高まっています。アート界においても、これまで以上に重要度を増すことでしょう。
無料で開催できるとのことですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
AR機能
『PINTOR』ではAR機能が備わっています。ARにより、自宅の壁に作品を映し出すことが出来ます。また有名な作品を自宅に飾っているかのように、写真に収めることも出来ます。
今後のPINTOR
『PINTOR』では今後、3つの軸を元にビジネス展開していくようです。
音声によるラーニング学習
美術館には音声コンテンツがありますが、情報が羅列してあるだけで鑑賞者にとっては、どうしても一方的な情報となってしまいます。その為、作品について何となく分かった”気”になってしまいがちです。
それを『PINTOR』では、作品に対して単純に情報を与えるだけでなく、作品についてユーザーに問を投げ掛けることで、想像力を促し、ユーザーが作品の意図を感じ取ることで、成長が出来る学習コンテンツとなっています。
この音声による学習コンテンツは、美術にそれほど詳しくない方だけでなく、近年ビジネスマンの中でも注目が高まってる、アート思考を学びたい方にもお勧めできそうです。
アーティストと企業のマッチング
アーティストと企業の橋渡しを行う事業も、『PINTOR』では今後展開していくそうです。例えばホテルや公園などの壁にペインティングを行う、ウォールアートの案件など、様々な形でアーティストと企業のマッチングを実現していくようです。
収入の安定しないアーティストも多いと思いますので、多くのマッチングが成立すれば、アート界全体としても価値の高い事業となりそうです。
AIによるデジタルアートフレームへの投影
出典:PINTOR
『PINTOR』で現在開発を進めている事業が、アプリ内の作品をデジタルアートフレームへ投影することです。AIによりアプリ内の小さな画像を、デジタルアートフレームの大きな枠に高画質で投影することで、約20万点の作品全てを、壁に掛けて鑑賞可能となります。
現時点で画像生成AIによる実証実験にも成功しており、今後のアップデートにも期待ができます。
まとめ
冒頭でご紹介したように、日本の美術館の来場者数は世界有数です。一方、美術品を購入する人は、非常に少ないとも言われています。
しかし『PINTOR』で美術を深く理解し、そして何より美術を好きになる事で、この現状も解決できるのではないでしょうか。
それはアーティストとして活動できる人を増やし、日本のアートを底上げしてくれるのかもしれません。