セカンダリーマーケットであるオークションとはどういった所か

セカンダリーマーケットとは2段階目の市場であり、オークションはここに位置します。現代アートの世界ではアーティストの新作が並ぶギャラリーのことをプライマリーギャラリー(マーケット)と呼び、ここで購入された作品が巡り巡ってオークションに出品されることになります。
アートになじみがない方でも聞いたことがあるクリスティーズやサザビーズなどのオークションはセカンダリーマーケットです。

プライマリーマーケットとセカンダリーマーケットには互換性があり、それぞれの特徴を知ることが大切です。
まずはプライマリーマーケットでアーティストが新作発表する際の価格をギャラリストと相場も合わせて相談しながら決めます。ここでいう相場とはアーティストのキャリアだけでなくセカンダリーマーケットの価格も重要になります。なぜならセカンダリーはオークションの世界であるため、予想価格よりも値段が上がることも下がることもあるからです。値段が上がれば、アーティストの作品価値も上がるのが一般的です。

日本の5大オークションといえば、SBIアートオークション、毎日オークション、シンワアートオークション、マレットジャパン、i ARTオークションです。それぞれ現代アートから古美術のお取り扱いまで様々な特徴がありますが、どのオークションでも近現代の作品をお取り扱いしています。
またオークションの特徴として、事前に内覧会があります。内覧会場には出品作品の全てが展示され、作品ごとに予想価格がタグ付けされており、自分の予算と照らし合わせながら作品を吟味できる絶好の機会でもあります。美術館でもギャラリーでもないオークションだからこそ鑑賞できる作品も多いのです。

実際にオークション会場に行くと、オークショニア(競売人)が壇上に上がり作品を1点づつ競りにかけます。オークショニアが提示する価格で購入したいと思えば番号札をあげて入札に参加します。誰も購入者がいなければ落札ですし、高額入札者がいれば、その上の金額を入札するのか降りるのかを判断していきます。
入札のタイミングや立ち振る舞いも駆け引きの一つであり、どことなくポーカーのような心理戦が働きます。相手に財布の中身を把握されないようにあくまでポーカーフェイスで真摯に振る舞いながら、巧みに頭脳戦を仕掛ける場合もあるのです。富裕層の多くはオークションの現場に現れず、代理人を立てることも多いのも、冷静に判断するためでしょう。
また購入者も作品を釣り上げすぎてマーケットがおかしい状態にならないよう、高額になった場合、購入することができてもアートマーケットの健全性のために降りる人もいます。このようにオークションの世界でしか味わうことができない体験もセカンダリーマーケットの面白さの一つなのです。

著者:アートノミクス@金融&アートライター

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