現代アートって何?投資の前に基本は抑えておこう!

現代アートについて理解しておこう


現代アートは、美術品投資の中でも比較的に始めやすいジャンルです。ピカソやシャガールなどのように、すでに高い評価をされている美術品に投資するのは大変です。そもそも、過去の有名作家の作品は数千万円~億単位となっており、投資することができるのは一握りでしょう。

現代アートにも高額で取引される作品が多くありますが、新人作家や若手作家の作品なら数万円単位で入手することができます。その作家の知名度が上がれば作品の価値も高騰し、売買することで収益を出すことができるのです。そのため、現代アートは美術品投資の中でも、手が出しやすいジャンルとなっています。

せっかく現代アートの作品で投資をするなら、基本的な知識は理解しておくべきでしょう。しかし、意外と「現代アートとは何なのか?」を知らない方も多いです。そこで今回は、現代アートとは何なのかと基礎知識について紹介していきます。

現代アートとは何?


現代アートを簡単に言ってしまえば、現代社会の情勢や社会問題を反映した作品のことです。また、美術史や社会への問題提起や批判も、現代アートの作品とされます。政治や社会などがテーマになることが多く、その事象についての背景を知っていないと理解するのは難しいです。そのため、一般的に現代アートは「難しい」「理解できない」という感想が多いのです。

しかし逆に言えば、現代アートはこれまでにない考え方やアートの楽しみ方を与えてくれます。概念や思想などが表現されており、作品を観る方が能動的に解釈する必要があります。これは今までにないアートの楽しみ方であり、アートの幅を広げていると言えるでしょう。

現代アートの始まりについて!


現代アートの始まりは、1917年に開催されたニューヨークでの展覧会に出品された『泉』という作品とされています。この作品は、ごく一般的な便器であり、そこにマルセル・デュシャンという作家が架空の名前を記して出品したものでした。しかし、この作品は残念ながら展示されていません。展示委員会によって議論された結果、「アート」と認められず展示されなかったのです。

しかし、これが機会になり、これまでの「アート」の概念に疑問が抱かれるようになり、従来の概念にとらわれない作品が作られるようになります。そして、現代アートというジャンルへと昇華していったのです。

現代アートの選び方はコンセプト


現代アートの作品を選ぶ方法は色々ありますが、コンセプトを重視するのがおすすめです。社会や政治などが題材になっていることが多い現代アートの作品には、何らかのコンセプトがあります。そのコンセプトを理解することで、より現代アートを楽しむことができます。自分なりにどんなコンセプトなのかを考えるのもいいでしょう。
また、直感で作品を選ぶのも問題ありません。コンセプトを重視するのとは逆ですが、第一印象で気にいったから購入するというのもいいでしょう。

ただ、単に現代アートを楽しむだけでなく、投資になる現代アート作品を選ぶなら他にもいくつかポイントがあります。作家の将来性や今後の展望なども考慮しながら、作品選びをするべきでしょう。現代アートを楽しみながら、投資としての考え方も取り入れていくのがおすすめです。

現代アートで趣味と投資の両立!


今回は、現代アートとは何なのかと基礎知識を中心に紹介してきました。現代アートは、社会や政治など反映している作品であり、考えさせられるアートです。美術品投資にも向いており、趣味と投資の両立をすることができます。

現代アートの作品を選択する場合、コンセプトを重視したり直感で選んだりするのがおすすめです。ただし、投資としての側面を考えるなら、他にも作家の情報などの要素も含まて選択するようにしましょう。