日本にある中国美術品が買い戻されている!?実は中国では需要大

日本には優れた中国美術品が豊富!


日本には中国美術品・骨董品が大量にあり、その中には優れた作品がたくさんあります。昔から中国文化と関わり深い日本には、中国美術品・骨董品が数多く流入しているのです。そのため、日本には優れた中国美術品が豊富に存在しています。

しかし、これらの中国美術品・骨董品が買い戻されています。日本から膨大な量の美術品が、中国に運ばれているのです。そこで気になるのが、なぜ買い戻されているのかでしょう。そこで今回は、日本にある中国美術品が買い戻されている背景について紹介していきます。

中国で人気の「海外回流」というジャンル


日本にある優れた中国美術品・骨董品が、中国に逆輸入されているのは「海外回流」という美術品のジャンルが人気だからです。このジャンルは、中国の戦乱・内戦など混乱期に海外流出した美術品・骨董品などを中国に向かって「回流(戻そう)」しているという意味となっています。

中国の美術品・骨董品は、日本に大量に流出しているだけあり、中国の業者は日本に目を付けたのです。日本で開催されている中国美術品・骨董品などのオークションなどでも、中国人が数多く参加しています。その中には中国人バイヤーも数多くおり、日本にある中国美術品・骨董品はどんどん中国に買い戻されているのです。

「海外回流」の背景には経済成長


中国では「海外回流」というジャンルが人気となっており、一度流出した中国美術品・骨董品などは高い需要を誇っています。この背景には、中国の経済成長による富裕層の購買力の上昇があります。中国の富裕層による「爆買い」が話題になったことがありますが、その対象として流出した中国美術品・骨董品も含まれているのです。

ちなみに、似たような現象はかつて韓国でも起こっています。地理的・歴史的要因から、日本には朝鮮半島の美術品・骨董品が数多くあります。1990年代には、韓国の財閥幹部などが買い戻しをしており、一気に価格が上昇したのです。この流れは、1997年にアジア通貨危機まで続きました。

中国の経済規模や成長を考えると、まだまだ「海外回流」人気は続く可能性が高いでしょう。そのため、日本にある中国美術品・骨董品は、今後もどんどん買い戻しされるかもしれません。

中国美術品や骨董品は値上がり中!


日本にある中国美術品・骨董品が買い戻しの対象となり、需要が高くなっているため価格は上昇しています。中国の書画や磁器、漆芸品などの相場も、何倍~何十倍になったという話もあるほどです。

実際に某テレビ番組にて放送された、日本で開催されたオークションの様子では、現代中国画家の巨匠である斉白石氏の水墨画が1200万円で落札されていました。このように、とても高額な取引がされているのです。

ちなみに、日本で中国美術品・骨董品を買い漁っているのは富裕層だけではありません。転売を目的にしている中国人バイヤーも数多くいます。中国人バイヤーに数百万円で販売したら、中国のオークションに出品された数千万円で落札されたという話もあるのです。まだまだ中国人バイヤーは活躍することでしょう。

中国美術品や骨董品は中国オークションに出品すべき!


日本にある中国美術品・骨董品は、中国で需要が高いです。そして日本のオークションなどでも、中国人バイヤーが活躍しています。中国人バイヤーが日本で購入し、中国にて高値で落札させて利益を出しているのです。

そのため、中国美術品・骨董品を売却する際には、中国オークションに出品するのがおすすめです。日本国内から、中国のオークションに出品することは可能となっています。中国のオークションに出品代行をしてくれる業者も数多くあります。

中国で日本にある中国美術品・骨董品が人気だからこそ、中国のオークションに出品するのがおすすめなのです。