荒木経惟

アラーキーこと荒木経惟のSBIアートオークション落札相場分析

特徴的な髪型に黒の丸いサングラスがトレードマークの写真家アラーキーこと荒木経惟 。
ヌード写真のイメージが強いですが、花や風景などをモチーフにしたものも多く、国内外でも注目を集めるアーティストです。

今回は荒木経惟さんの市場価値を、国内のセカンダリーマーケットであるSBIアートオークションの落札相場から探ってみます。

2015年から19回のSBIアートオークションにおいて、荒木経惟さんの作品が出品された回数は41回あります。この中でEstimate(予想落札価格)を上回った回数は33回(80.5%)でした。

予想落札価格以上 予想落札価格以下不落札
33回1回7回
80.5%2.4%17.1%

この結果から荒木経惟さんの作品は、基本的にオークションでは価格が上昇する傾向にある事が見て取れます。不落札を除けば予想落札価格を下回った事が1回しかないのは、アラーキーの人気を物語っています。

また落札価格を見てみると、41回の出品で落札価格が最大であった作品は2,300,000円、平均落札価格は459,662円です。

最大落札価格最小落札価格平均落札価格
2,300,000円92,000円459,662円

落札価格の幅は広いですが、概ね10万円~80万円のレンジで取引されていることが下記表から分かります。

次にこの41回の出品作品の中で、2番目に高額で落札された作品の落札価格は1,207,500円。この時のEstimate(予想落札価格)は500,000円でした。Estimateとの価格差は707,500円、値上がり率で言うと2.42倍です。

下記表は荒木経惟さんの作品のEstimateからの値上がり率のまとめです。

最大値上がり率最小値上がり率 平均値上がり率
3.16倍0.92倍1.67倍

そして下記グラフは Estimate(予想落札価格)とEstimateからの値上がり率の関係を表しています。

このグラフを見ると、Estimate(予想落札価格)が20万円~40万円の価格帯の作品が、2倍以上の価格で多く落札されている事が分かります。

Estimate(予想落札価格)と購入価格は勿論イコールではありませんが、20万円前後の荒木経惟さんの作品を購入した場合、セカンダリーマーケットで購入価格の2倍以上の価格で取引される期待は持てそうです。

エロテックで挑発的である作品、そしてアラーキーさん自身のパーソナリティは議論になることもある一方、その引力に惹かれてしまうのかもしれません。