1万円の美術品が100万円に!?美術品投資とは

美術品投資とは


株や金(ゴールド)、FX。
投資と呼ばれているものは数ありますが、美術品もその1つとして投資家に扱われているのをご存じでしょうか。
1万円の作品が100万円になる可能性もある、奥深い美術品投資の世界。そのメリットをご紹介します。

美術品投資のメリットとは


購入した美術品をより高い値段で売却することで、そのキャピタルゲイン(売買差益)を得ることができる美術品投資。そんな美術品投資には、複数のメリットが存在しています。

まず、単純に美術品を売却するまでの間は観賞用として楽しめるということ。
優待制度がある株はともかく、金やFXは基本的にそれ単体で楽しめるものではありません。
しかし美術品の場合は観賞用として楽しむことができますし、展示をすれば来客へのもてなしにもなります。そうした実用性がありながら実益を兼ねられるという点は、美術品投資の大きなメリットとなります。

また美術品には、価値が下がりにくいという特徴もあります。
物ですから消耗をしないようある程度は保存に気を付けなくてはなりませんが、経年は美術品の評価を下げることには結び付きません。それどころか人気作家の場合は価値が上がっていく場合が多く、消耗による多少の劣化を補って余りあるほどの利益をもたらしてくれる可能性があります。

そして平成27年に施行された減価償却制度の改正により、節税対策にもより活用できるようになった点も美術品投資のメリットの1つ。
従来は購入価格が20万円未満が減価償却資産の上限と定められていましたが、この改正により100万円未満にまで引き上げられました。これにより、100万円未満の美術品に投資をすれば償却期間の間はキャッシュアウトを抑えることができます。

美術品投資には、このようなメリットがあります。

少額投資も可能!


美術品というと一般的には高価なイメージがあり、そのためとても手が出せないと感じている方もいるのではないでしょうか。ゴッホやピカソ、レオナルド・ダ・ヴィンチ…。こうした誰もが知っている世界的な作家の作品に関しては、確かに一般人がそうそう購入できるようなものではありません。しかし美術品とは、何もそのように昔の有名作家による作品だけを指すものではありません。

今の時代にも芸術家による作品は常に増え続けていますし、そうした現代アートには1~3万円程度から購入できるものも多々あります。そうした作品を購入しておき、そして作家が有名になった所で市場に出してしまえばキャピタルゲインを得ることが出来ます。
1万円の投資が100万円になることも、美術品投資においては決して夢物語ではありません。
もちろんどの美術品もが価値が上がるわけでありませんのでく、作者や作品を見極める感性も必要になります。

そして株やFXのように一瞬で価値が上下動するというものでもありませんので、短期間でキャピタルゲインを得たい人にも向いていません。
ただメリットで述べたように美術品の場合は、純粋に作品自体を楽しむことができます。
好きな作品や気に入った作品を購入すれば、待っている時間もそれほど苦になることはないでしょう。

このように美術品投資は少額からでも始められ、そして少額でも大きな利益を得られる可能性があります。

まとめ


楽しみながらキャピタルゲイン(売買差益)を狙うことが出来る美術品投資。美術品を鑑賞するのが好きな人、新しい投資先を探している人、作家や美術品の発掘に楽しみを見出せる人、節税対策をしたい人…。美術品投資は、そうした人に向いていると言えます。

インターネットの普及により、一般人でも情報収集や売買が容易になっているこの時代。
令和なっても、その人気はますます高まりを見せそうです。