東京都が5億円を投じアーティスト支援を盛り込んだ都の予算案を発表【新型コロナウイルス支援】

東京都が5億円を投じアーティスト支援を盛り込んだ都の予算案を発表【新型コロナウイルス支援】

新型コロナウイルス感染拡大を受け、東京都の小池百合子都知事は、4月15日に 3,574億円を投じ令和2年度4月補正予算(案)を発表。

この予算案では「経済活動と都民生活を支えるセーフティネットの強化」と言う項目に2,007億円の予算を投入しています。
この項目では事業者向けの支援などが盛り込まれていますが、その一つに「文化芸術活動の幅広い支援」として5億円の予算を組み込み、芸術面の支援策が盛り込まれました。

その内容は下記の通りです。

文化の灯を絶やさないための緊急対策第一弾として、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、活動を自粛せざるを得ないプロのアーティストやスタッフ等が制作した作品をWeb上に掲載・発信する機会を設けることにより、アーティスト等の活動を支援するとともに、在宅でも都民が芸術文化に触れられる機会を提供

東京都HP  https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/04/15/07_02.html

美術館、ギャラリー、展覧会の自粛・休業などでアーティストの経済状況は窮迫しています。しかしフリーランスや個人事業主の支援策も十分とは言えません。

その中で今回発表された都の支援策はフリーランス向け支援と言う訳でなく、アーティストが制作した作品を都が発信の場を提供するという、 アーティストへの直接の支援となります。

また「在宅」や「オンライン」などは、コロナ禍の中では一つのキーワードとなっています。そして今まで美術界があまり進めていなかったのもこのワードです。

今は非常に緊迫した状況ですが、この状況を乗り越えた後のアフターコロナの世界では、美術界も一歩進んだ形が出来てくるのかもしれません。