山崎鈴子、吉村誠司、田口由花、玉井伸弥-完売作家紹介

山崎鈴子

作家独自の「余白」によって、さまざまな表現が1枚の絵画の中に内包されています。緊張と緩和であったり、静けさとピンと張り詰めた空気感といった様々な要素を作品から感じ取れることが面白さであり魅力ではないでしょうか。日本画特有のフラットな画面構成のなかで、絶妙な墨の濃淡の運び方が明らかに旧来の日本画のイメージを進化させる奥行きを感じさせ、どこまでも神秘的で詩的な世界の中に私たちは引き込まれて行くのです。同時代性を表現出来る数少ないアーティストではないでしょうか。

プロフィール

1983年東京都生まれ。2011年京都造形芸術大学大学院 芸術研究科芸術表現専攻修了。現在、同大学大学院 芸術研究科 芸術専攻(博士課程)在籍。 2011年第26回国民文化祭・京都2011 美術展 日本画部門文部科学大臣賞。京都花鳥館賞奨学金2011優秀賞。2012年公募ー日本の絵画 2012ー大賞。2013年川尻筆 「筆と芸術の祭典」全国水墨画公募展2013 有限会社榮晃賞 。
取り扱い画廊:新生堂、高島屋など
作品購入の目安:要問合せ

吉村誠司

現代日本が誇る具象画の最高峰とも呼ばれる画家です。研究に研究を重ねて、日本画で使用される岩絵具を削り出すことで、作家独自の色彩を創ることに成功しています。創作の源と言われるSM作品は特に人気でなかなか手にすることが出来ません。その他にも実に多様なモチーフ選びと細部まで計算され尽くした作品は、創作意欲が尽きない作家の才能とも言えるでしょう。毎回、どんな新作が発表されるのか、日本全国にファンがいる完売作家です。作品価格も安定しており、投機的にも魅力的な作家の一人ではないでしょうか。

プロフィール

1960年福岡県福岡市生まれ。1990年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程満期修了。現在日本美術院同人 東京藝術大学教授。
取り扱い画廊:如月美術
作品購入の目安:号=30万円

田口由花

美人画を描く女性画家の名前を挙げると必ず選ばれる人気作家です。作者自身が述べているように、作品を描く際は出来る限り客観的に描こうとしています。これはモチーフを通して自己表現をするのとは異なるベクトルであり、自己を消すような行為によって絵画に「余白」が生まれているように感じます。それが鑑賞者による様々な感情を想起させるスイッチとなっています。歴史ある日本画という伝統をさらに深く掘り進めている新しさがあるのです。

プロフィール

1992年岐阜県生まれ。2015年 愛知県立芸術大学美術学部日本画専攻 卒業。2017年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻日本画研究領域修了。
取り扱い画廊:GALLERY Seekほか
作品購入の目安:号=3万円

玉井伸弥

伊藤若冲など奇想の画家への畏敬の念を隠さない画家が主題に置くモチーフは、鳥獣や女性を選んでいます。対象はすべて返信願望の憧れであり、自身がその対象になったことを思考しながら描いているといいます。それゆえに、作品に登場する動物もどことなく人間味を感じられ、親近感を覚えてしまうのです。それを意図的に表現出来るのは作家の技量に他なりません。今後はマンガなどの要素も取り込んでいくことも模索しており、さらなる進化が目を離せない作家です。

https://www.facebook.com/shinya.tamai.56

プロフィール

1994年広島県生まれ。2016年愛知県立芸術大学美術学部美術科日本画専攻卒業。2018年愛知県立芸術大学大学院博士前期課程日本画領域修了。現在日本美術院院友、愛知県立芸術大学非常勤講師。
取り扱い画廊:GALLERY Seek、太陽画廊、彩鳳堂ほか
作品購入の目安:号=3万円