2020年 10月1日~11月14日まで、TOKYO INTERNATIONAL GALLERYさんにて“H―C三N”が開催されています。
新進気鋭のアーティスト、マイケル・ホー、水戸部 七絵、川井 雄仁、渡部快による迫力のあるグループ展のご紹介です。
グループ展「H―C≡N 」
—シアン化水素-“恐怖心”との対話は真の“己”を浮き彫りにさせる—
日常の景色を変えた-COVID-19の出現により“社会”の歪みや心の底に沈む感情の闇を露呈させた。
その様相はまさに無秩序な“恐怖心”が世の中を支配した第二次世界大戦下、ホロコーストで使用されたシアン化水素を彷彿とさせる。
誰もが想像しなかった先の見えない未来を前に、アーティストは真に“己”に向き合うことを通しこの世の中を咀嚼する。
鑑賞物を前に己の中の恐怖心に向き合おうとする瞬間、あたらしい対話、言語が生まれるはずだ。
“恐怖心”が美しさを讃えるとき、あなたは何を語るだろうか。
H-C三N
迫力満点の水戸部 七絵さん作品
三戸部さんの作品を見るのは本展で3度目。
今も尚先の見えないコロナパンデミックと、それに伴う自身の体験をもとに制作された新作。
半端じゃない絵の具の量とコントラストの効いた配色で表現された作品は、迫力があり圧巻です!
インスピレーションを感じるマイケル・ホーさんの作品
デジタルで幾何学的な形の立体作品は、見る人それぞれのインスピレーションを刺激します。
複雑な形で訴えかける、川井 雄仁さんの 陶芸作品
鑑賞者の目や知覚をなかば強制的に「使わせる」という性質を持つ陶芸作品。
カラフルな色彩と複雑な形。これはいったい何なのか、鑑賞者それぞれの感性に委ねられる。不規則で得体のしれない雰囲気が、本展のコンセプトにマッチしていてしばらく見入ってしましました。
川井 雄仁 Kazuhito Kawai
1984 茨城県生まれ
2007 ロンドン芸術大学チェルシーカレッジオブアート ファインアート科 卒業
2018 茨城県立笠間陶芸大学校 研究科 卒業
高度なデジタル技術で魅せる、渡部快さんの作品
高度なデジタル技術によるモーショングラフィック作品を手掛ける。
作品の前で動くことで、点描のような物が浮かび上がります。
体感型の次世代アートという感じで、とてもユニークでした!
渡部快
1999 イタリア、ローマ生まれ
2017 カリフォリニア大学ロサンゼルス校 デザインメディアアート専攻 入学
番外編!
天王洲アイル駅から「TOKYO INTERNATIONAL GALLERY」に向かう途中、2m近いサイズの巨大なごみ箱を発見!作者は三島喜美代さん。
東横INN品川駅港南口天王洲に設置された陶で作られたアート作品です。
ゴミ箱の中には、ビールケースやたばこなどお馴染みの商品の空き箱などが投げ込まれています。忠実に再現されたリアルさと存在感に圧倒されました!
近くに来たら、是非チェックしてみてください。
TOKYO INTERNATIONAL GALLERY
閉鎖的な日本のアートシーンに世界で活躍するアーティストとグローバルな手法を紹介することを使命とし、2019年に設立。環境問題や都市構想、歴史的伝統や表現の自由、個人や集団、主観や客観といった関係性の中で生まれる問いや表現など、社会におけるアートの立場を問い直すとともに、枠組みに捉われない切り口や今まで積極的には語られてこなかった主題もボーダレスに扱いたいと考えており、さまざまな個性を持つアーティストによる実験的な作品を展示することを目指す。またTIGは国際的なアーティストに重点を置いており、アーティストの作品を東京はもとより海外でも展示することも計画中。最先端の現代アートシーンから数歩遅れている日本のアート市場において、TIGが注目のアーティストを紹介することで、日本のアートシーンを活性化し、香港、ロンドン、ニューヨークなど世界に匹敵するレベルまで高めたいと考えている。2020年10月、TERRDA ART COMPLEX II にてギャラリースペースをオープン。
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TOKYO INTERNATIONAL GALLERY
住所
〒140-0002
東京都品川区東品川 1-32-8 TERRADA Art Complex II 2階
営業時間
11:00 – 17:00 (火-土) 日・月・祝日定休