稲恒佳奈
日本の郷土史や伝統工芸をモチーフとして登場するのが特徴です。それは作者が創作の対象に「BIRTHDAY」を主体に置いていることが起因しています。なぜなら、世界は毎日誰かの誕生日を迎えていおり、それを祝祭という形で提示しているのです。日本の地域に伝わる伝承なども連想させられ、人間関係を構築する上で、生活に祭りが欠かせないものであることを改めて認識させられます。それをアートの文脈で作品にしていることが面白いのです。
プロフィール
1987年北海道生まれ。2007年東北芸術工科大学芸術学部日本画コース入学。2013年東北芸術工科大学大学院修士課程芸術工学研究科芸術文化専攻日本画領域修了。
取り扱い画廊： 画廊くにまつ青山
作品購入の目安：要問合せ
釜 匠
様々な動物を描くことで人間とは何者なのかを問い続けてるアーティストです。ときに社会風刺のような描写もありながら、それをアートいう形で普遍的な問いかけが成立しているのは才能としか言いようがありません。印象的な食べ物と動物の対比させた作品の中で、例えばホットケーキの上にホッキョクグマやペンギンが立っている作品では、メイプルシロップの滴りが涙や血のようにも見えてきます。思わぬ組み合わせが比喩となり、鑑賞者の記憶に刻まれるのです。
プロフィール
1981年大阪生まれ。2007年京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻卒業。
取り扱い画廊： COMBINE/BAMI gallery
作品購入の目安：号=5万円
古賀充
造形作家の目線で作られた作品のモチーフはいつも日常にあるものです。あるときは石をモチーフにモノとモノとの関係性に迫り、ミニマルでありながら優しい眼差しは、幅広い世代に親しまれています。アートと生活の両方の性質を持っているからこそ、思わぬモチーフを異化させてブローチなどへ転用することも出来るのでしょう。人が使っている道具に興味があるという作家は、今後も手を動かしながら、深く軽やかな作品を提示してくれるはずです。
プロフィール
1980年神奈川県生まれ。2003年多摩美術大学卒業。
取り扱い画廊： gallery Seek
作品購入の目安：号＝2.5万円
近藤大祐
風景を見て、そこから抽出される観念的な世界を描く風景画は、極めて具象的でありながら抽象化されています。特定の中心がなく画面全体が迫ってくるような画面構成は、絵画という2次元性のメディアの強みを最大限に発揮させてくれるのです。描かれている対象は全て記号化されフラットになることで、自分と社会との関係性が剥き出しになり、それは他者も同じように感じるからこそ共感を呼ぶのです。若き才能がどこに向かうのか目が離せません。
プロフィール
1993年静岡県生まれ。2018年京都造形芸術大学 大学院 芸術専攻 ペインティング領域修了。
取り扱い画廊： GALLERY TOMO、DMOARTS等
作品購入の目安：要問合せ
前田紗希
飛び込んでくるのは圧倒的な色彩ですが、その作用は極めて図形的な形があることが起因しているのでしょう。ミニマルでありながら混沌さも併せ持った作品は、アーティストの鋭い感情かもしれません。それを鑑賞者は突きつけられ、目が離せなくなるのです。例えば人間の感情は○や△だけでなく、様々なカタチをしており、それらのカタチが重なり合っています。そういった矛盾すらも美しい作品として提示してくれるのです。
プロフィール
1993年福井県生まれ。2015年京都造形芸術大学美術工芸学科油画コース卒業。
取り扱い画廊： GALLERY TOMO 、MISA SHIN GALLERY
作品購入の目安：要問合せ
弓手研平
「土の層」を出発点とした作品は、土着的な力強さと生命感に満ちています。大地の上に根ざす人間の働く姿や営みは尊いものであり、何層にも色が重なり合い時間をかけた作品は、この世界に生きる力強さを与えてくれるのではないでしょうか。近年は作品の制作だけでなく、アートプロデューサーとしての役割も担い、幅広い分野で活動しています。
プロフィール
1970年大阪府生まれ。1989年奈良県立高田高等学校卒業。1994年大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業。1996年大阪芸術大学美術専攻科修了。
取り扱い画廊： みぞえ画廊
作品購入の目安：要問合せ