秋葉絢、泉水、市川透、今井完眞、植葉香澄、内田鋼一-完売立体・工芸作家紹介



秋葉絢

自身の中にある「リトルワールド」を表現する作者は、ガラスという素材でワクワクするような物語を創ってくれます。まるで絵本の中の世界のように、楽しい、リズムのある作品は思わず見入ってしまいます。ガラス的面白さを活かすような作品作り、他の素材にはない性質や作用によって、登場する動物達が躍動して言葉を発しているように感じます。そして、こうした立体の小作品を「愛でる」なかで、私たちもいつの間にか「見立て」の行為を知らぬ間にしていることに気付くのです。

プロフィール

1978年神奈川県生まれ。2003年多摩美術大学 工芸学科 ガラス専攻卒業。個展・企画展など多数 。
取り扱い画廊: Gallery 花影抄
作品購入の目安:要問合せ



泉水

近年は江戸文化を主体に陶器の作品作りをしてきました。特徴的な擬人化された動物はコミカルで可愛らしく、それは八百万神を信じる日本の自然観がルーツにあってこそ生まれた作品であり、私たちも共感してしまう感覚ではないでしょうか。また、昔をただ懐かしむのではなく、必ず現代のエッセンスを作品に盛り込んでいるからこそ、同時代性を感じる現代のアーティストであり続けているのです。

プロフィール

1993年明治学院大学文学部フランス文学科卒業。
取り扱い画廊: Gallery 花影抄  
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市川透

土で何が出来るのか、その領域と可能性を広げ続けている陶芸家です。天目茶碗や酒器、立体作品まで幅広く活躍しており、それは工芸とアートの両方を往来出来る才能があってこそなのです。近年は様々な釉薬を開発し、まるでアクション・ペインティングのような、色と色とがせめぎ合う唯一無二の作品を生み出し続けています。現代アートの文脈の中で陶芸をどのように位置付けるのか、その価値体系を創っている作家といっても過言ではありません。

プロフィール

1973年東京都生まれ。2011年備前焼の陶芸家、隠崎隆一に師事。2017 年 上賀茂神社 式年遷宮事業 黒天目茶盌「迦具土」奉納。
取り扱い画廊: 天満屋、高島屋、日本橋三越本店など 
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今井完眞

超絶技巧の陶芸家としてリアリズムの作品に挑み続けています。それは立体の面白さ、土の面白さ、上絵の面白さが三位一体となっているからで、土という素材の探求を作品から感じ取ることができます。躍動する生物はとてもダイナミックで楽しく、作品のスケールに関わらず私たちは「小宇宙」をそこに見てしまうのです。作品と空間の余白も大切であり、それによって作品が生かされ、空間が心地よい緊張感に包まれることも魅力の一つではないでしょうか。

プロフィール

1989年京都府生まれ。東京芸術大学大学院修了。
取り扱い画廊: 日本橋三越本店 
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植葉香澄

造形的な面白さが作家の才能ではないでしょうか。躍動するリズミカルな作品が美しいと感じるのは、そこに重力を感じるからです。魚が跳ねる、まるでジャンプしているような負荷があるポージングや左右非対称な緊張感を私たちは美しいと感じるのです。一体どのように制作しているのか、その現場を覗いてみたくなるような作品の数々によって、私たちに陶芸の持つ力を感じさせてくれるのです。

プロフィール

1978年京都府生まれ。2001年京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器専攻卒業。2002年京都市工業試験場陶磁器コース修了。2003 年京都府立陶工高等技術専門校図案科修了。
取り扱い画廊: ギャラリー器館 
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内田鋼一

「生活工芸」という分野において、実に四半世紀近く業界を引っ張ってきたトップランナーです。内田作品といえば「引き出し黒」ではないでしょうか。これは窯で焼いている途中で意図的に陶器を窯出しすることで現れる釉薬の独特の表情のことです。ある程度の方向性をコントロールしながら、偶然性に任せる面白さは陶芸ならではでしょう。今なお生活の器を進化させ続けており、世界中に陶芸ファンがいる日本が誇る陶芸家です。

プロフィール

1969年愛知県生まれ。1990年愛知県瀬戸窯業高校陶芸専攻修了。
取り扱い画廊: ギャラリー器館
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