価値ある美術品の見極め方4つのポイント!

美術品を購入する時は、価値があるものかそうでないかの見極めが大切です。そこで今回は、価値のある美術品を見極めるときの4つのポイントをご紹介します。
これから美術品を購入する予定の方、価値が低い美術品を購入してしまった方はぜひご覧ください。

使われている技術や素材を知る


高度な技術や希少価値の高い素材を使った美術品には、高額の鑑定価格が付きます。美術品の価値を調べるときは、どんな技術や素材を使って作成されているかに注目しましょう。

美術品の中でも高い評価が付く技術の代表例には、蒔絵があります。蒔絵は奈良時代から現代まで受け継がれていて、漆製品の上に絵をかいて金属や色のついた粉で固めていく装飾です。蒔絵はいくつもの工程を経て装飾を完成させるため、1つの品物を作るまでにかなりの時間がかかります。その分、蒔絵が程されている美術品には高い評価が付きやすいので購入する価値はあります。

また、高い価値が付く骨董品の素材には、象牙・金・銀・サンゴ・ヒスイなどがあります。
特にサンゴとヒスイに関しては、濃く赤い色が特徴の血色サンゴと濃いエメラルドグリーンが特徴のロウカンに対して、高い価値が付けられます。

作成された年代を知る


美術品は、作成された年代が古いほど価値が高まる傾向にあります。特に明治以前に作成された美術品であれば、価値が一気に高まります。美術品が作られた年代を知るには、作者が誰か分かる手がかりを探しましょう。

絵画や掛け軸なら、作者のサインや落款によって美術品の作成年代が絞り込める可能性があります。骨董品の場合は、共箱があるか無いかに注目してください。共箱には有名な大名や茶人・鑑定人の書が書かれていることもあるので、作者と作成年代を特定する手掛かりになります。
美術品にタグが付いている場合は、共箱と同じく作者や作成年代を特定する手掛かりになります。共箱やタグ以外にも、何か付属品がある場合は必ず保管しておいてください。
新しく美術品を購入する時は、可能な限り付属品がついている品物を選びましょう。

知名度の高い作家や産地の作品を選ぶ


どんな種類の美術品でも、知名度が高い作家の作品には高い価値が付く傾向にあります。また、同じ作家でも初期のころの作品や未発表の作品であれば、より高い価値が付けられます。伝統工芸品であれば産地によっても高い価値が付く場合があるので、あらかじめ有名な産地を調べておくと役立ちます。

しかし、すでに名前が知られている作家や有名産地の作品は値段が高く、買いたくても資金が足りないという場合もあるでしょう。そんな時は、これから需要が高まりそうな作家の作品を入手しておくと効果的です。
美術品のジャンルは非常に幅広いので、まずはどのジャンルで作品を入手するかを決定してください。入手する作品のジャンルが決まったら美術品の展示会に足を運び、注目を集めている作家の情報を積極的に集めていきましょう。

信頼できる購入場所を見つける


美術品が購入できる場所は、ギャラリーや美術商など選択肢が豊富にあります。だからこそ、美術品を購入する際は信頼できる販売元を見極めなくてはなりません。美術品を購入する前には、出品者の名前や経歴をよく確認してください。

最近はインターネットを介して簡単に美術品が購入できる機会も増えましたが、誰でも簡単に出品できるオークションの場合、美術品の知識がない人物が出品している可能性があります。出品されている商品が価値のあるものか、そうでないかは素人が見て分かるものではありません。もしオークションを利用して美術品を購入する時は、主催者は誰なのかを必ずチェックしましょう。

価値がある美術品を確実に入手するなら、美術商を通じての購入がお勧めです。美術商は豊富な知識をそろえているため、購入を通じて美術品の知識を深めることもできます。一つの店舗を長く利用し続けて信頼関係を築き上げれば、より価値の高い美術品を入手する際の力になってもらえます。