有名画家の版画でも美術品投資は可能なの?そもそも原画との違いは?

版画でも美術品投資はできるのか?


美術品投資をする場合、絵画を投資対象とする方が多くいらっしゃいます。展示しやすい絵画は、鑑賞するのにもピッタリなので美術品投資でも人気となっています。絵画と言えば、原画を求める方が多いですが、版画でも美術品投資ができるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

また、原画と版画の区別ができていない方もいるはずです。そこで今回は、絵画の原画と版画の違いと版画でも美術品投資はできるのかについて紹介していきます。

原画と版画の違いについて


絵画における原画と版画の違いですが、画家本人が描いた絵画のことを原画と呼びます。その一方で、版画は原画を複製する技法のことであり、この技法によって複製された絵画のことを指しています。

そのため、原画の方が希少性はとても高く、値段も高いです。有名画家の原画となれば、取引される金額は億単位となります。版画については、何回も刷ることができて同じ作品を製作することができます。ですから版画は、希少性は原画に劣ってしまい、値段も原画に比べれば安くて購入しやすいのが特徴です。

版画でも美術品投資はできる!


版画は原画に比べて希少性が劣るわけですが、価値がないというわけではありません。なぜなら、版画は大量に制作することができるわけですが、本当に大量作成をしているわけではありません。版画にはエディションというシステムがあり、制作される枚数を管理しているのです。

版画は制作する段階で事前に総部数を決めており、完成した版画にエディションナンバー(シリアルナンバー)を記入します。版画の余白に分数が記入されているのは、このエディションナンバーです。例えば、「15/50」と記入されていた場合、50枚しか刷られていない作品の15枚目の作品ということを意味しています。

このように、版画であっても枚数が限定されており、価値が保たれているのです。そのため、有名画家の版画なら高い需要が見込め、美術品投資としても十分魅力的なのです。版画であったとしても、有名画家で限定枚数が少なければ美術品投資をするのは可能なのです。

版画で美術品投資をするメリット


版画で美術品投資をするメリットは、何と言っても安い価格で投資することができることです。有名画家の原画となれば、億単位となってしまい一般人やちょっとした富豪では手が出ません。しかし、版画であれば比較的に安価で手に入れることができます。そのため、原画に比べて美術品投資を始めやすいのがメリットとなっています。

また、有名画家が関係した作品を入手しやすいのもメリットです。美術品投資による効果は、何もキャピタルゲインを得ることだけではありません。鑑賞用として活用することができるのも、美術品投資のプラスの側面と言えます

有名画家が関係した作品を展示することで、ステータスを高めることができます。自宅に飾ってゆっくりと鑑賞すれば、リラックスした時間を過ごすこともできるでしょう。有名画家が関係した作品を入手しやすいのも、版画で美術品投資をするメリットと言えるのです。

有名画家の版画で美術品投資をしてみては?


今回は、美術品投資と版画の関係について紹介してきました。版画は原画よりも希少性は劣りますが、エディションによって制作枚数が制限されているため一定の価値は保たれています。有名画家の版画には需要もあるため、美術品投資の対象にもなるのです。

版画で美術品投資をするメリットは、原画に比べて安価に投資が始められることです。また、有名画家が関係している作品を入手しやすいのも、メリットと言えるでしょう。ぜひ、美術品投資をする際には、有名画家の版画にも注目してみてください。