神獣を描く現代アーティスト「小松美羽」のSBIアートオークション落札相場分析

狛犬をモチーフとし、神獣をダイナミックなタッチで描く小松美羽さん。ライブペインティングでは圧倒的な存在感とパワーで魅了してくれます。
また、海外での評価も高く、有田焼で制作された狛犬が大英博物館に永久所蔵となるなど、今非常に注目度の高い現代アーティストです。

そして今回は国内セカンダリーマーケットとして人気の、SBIアートオークションの落札結果から、小松美羽さんの市場価値を探ってみたいと思います。

落札実績

まず始めに基礎データをご紹介します。これまでSBIアートオークションに小松美羽さんの作品が出品された回数は9回あります。そして全ての作品が落札されています。
※2020年10/31開催のオークションまでのデータとなります。

出品回数落札不落札落札率
9回9回0回100%

そして9回のオークション出品作品のそれぞれの落札価格は以下のとおりです。

最大落札価格最小落札価格平均落札価格
13,800,000円1,955,000円5,405,000円

平均落札価格でも約540万円と非常に人気が高いことが分かります。

それでは次に価格帯毎の落札数を見ていきます。

グラフを見ると、概ね100万円~800万円の価格帯で落札されています。ここでも人気の高さが伺えます。

では、小松美羽さんの作品はどのくらいの期間でオークションに出品されているのでしょうか。制作されてからオークション出品までの年数とその作品数をまとめてみました。

グラフから殆どの作品が5年未満の期間で出品されています。また2年以上3年未満の期間で出品されたケースが一番多く、購入から短期間でも2次流通市場に作品が出回ることもありそうです。

次に、作品サイズ(面積)と落札価格の関係を見ていきます。

作品のサイズ(面積)が大きいほど落札価格が上昇しているように見えます。このグラフの相関係数は0.785であり、落札価格と面積は相関関係があると言えます。

相関係数
0.785

また、面積が5,000c㎡前後の作品数が多く、それ以上のサイズの作品は、今の所あまり市場には出回っていないことが分かります。

最後に制作方法毎の平均落札価格を見てみます。出品された9作品は「シルクスクリーン」「ミクストメディア」「アクリル」の3種類に分類されます。以下がそのグラフとなります。

グラフからアクリルで描かれた作品が人気が高いことが分かります。シルクスクリーンとの比較では約3.3倍の差があります。

まとめ

これまで見てきたように、既に評価を得ている小松美羽さんの作品は非常に人気が高く、今後更にその価値は高まる可能性も秘めています。気鋭の現代アーティスト小松美羽さんの今後の動向にもぜひ注目してみてはいかがでしょうか。