モダン・アートの安定さ!専門家がおすめするだけの価値がある!?

モダン・アートとは


モダン・アートと聞いたら、それは現代人の作品かと思われるかもしれませんがここでは違ったものとして扱います。その範囲を勘違いされると、投資の対象を誤ることにもなってしまいます。
モダンとは言いながら、それは1800年代後半から1970年代くらいまでの作品をモダン・アートとしておきます。この年代区分も誰もが認めるはっきりした定義ではなく、もっと狭く1900年から第二次大戦までと限定させる人もいたりするものです。いずれにせよ現代美術ではなく、近代美術と言った表現が正しく該当するのではないでしょうか。

・現代美術とは別物
現代美術となるとこの50年間くらいの作品が対象とされていて、実はまだ安定した評価がなされていないのが実情なのです。それは例えば草間彌生のように世界的にも絶大な人気を博していたりもしますが、それでもこの先50年後の評価は安定しているとは言えないものなのです。
確かに俄かに理解し難い美術品も目立つような気もします。新しい美術品であれば、まだ投資の対象としては人気が薄いでしょうから付け入る余地こそ多くはあります。
ただ今の人気ぶりに投資をするのは、成功するチャンスも広がりますが思い込みに終わってしまうリスクも大きいと言えそうです。初心者がハイリスクハイリターン商品に手を付けるようなものではないでしょうか。

モダン・アートには夢を感じやすい


モダン・アートには、総じてどこか垢抜けた印象があります。印象派からエコール・ド・パリなども当時の自由な作風が心地良く展示室に吹いてくるような爽やかさに、はまってしまう美術ファンも多いようです。それは美術に人生の夢を託したかのような作者の心境も思い偲ばされたりと、奥の深い世界が広がっているとされています。現代になっても未だに通用するその作風は、将来に渡っても変わらない魅力を振りまいてくれるのは確かなものになっていたりもします。

このため、純粋に展示しておくだけでそこから得られるメンタル効果にも相応の価値を与えてくれるものとされています。初心者はもちろん初心者でなくても、投資だけが目的と割り切って購入する美術品には抵抗感があるはずです。
やはり美術品が何たるか、その持っている役割を果たしてくれる美術品が欲しいという自然な欲求に従うのも無理の無い投資となるのです。

モダン・アートは値下がりしづらい


モダン・アートは現状では一定した評価もされており需要も一定したものがあり、将来的にも現状より下がることは考えづらいと言えます。いくら芸術的に優れた評価をされていても、美術品のようなよくわからない資産で警戒するべきことは価値の下落です。
その点、モダン・アートなるジャンルの美術品は、そこそこに定着した人気があって、将来も人気の継続は確実視されているのは大きな安心材料です。

<背景にある美術品投資の人気化>
バブル経済の流れを受けたのか、平成になってからは美術品全体が投資の対象としてもてはやされるようになってきたものです。国内だけでなくその世界の市場規模はこの30年で100倍を超えているとされています。
特に2000年代に入ってからはその勢いが増していて、バブルの崩壊などとは別世界を維持してきたようなのです。

<古美術の人気の薄さ>
モダン・アートよりももっと歴史のある美術品であれば、さらに希少価値もあって投資価値も大きいような気もするでしょう。ただ美術品でもあまりに歴史のある古美術となると、その価値を判断する要素が多くなり難しい判断も迫られる傾向にあります

そうなると新規投資参入者であれば、否が応でもわかりやすくて評価の安定したモダン・アートに目が向きがちとなるのは疑う余地もありません。
結果的にそれほど目の肥えていない多くの一般人が欲しがる美術品こそが、価格の上昇を期待しやすい美術品となるという仕組みが生まれていくことになるのです。