美術品を転売するなら、これくらいは知っておきたい

美術品オークションの落札額の高さぶり


おそらく有名なのであろう美術品に、オークションでおおよそ法外としか思えない値段が付けられたと言ったニュースをたまに聞かされることがあります。そんな時よくわからないそんな美術品の価値よりも、このオークションに出品した人はどれだけ儲けを得られたのだろうかなどに思いを馳せたりもしてしまいます。

「そうか、美術品は物によってはそんなにも儲かるものなのか」と投資のヒントを与えてくれたりもしているのです。

しかし、古本をブックオフで安く仕入れてネットで販売して僅かな差額を得るようなものとは大きく性質が異なるのも想像に難くありません。これとは何桁も違う大きな差額を美術品で得るために、その心得のようなものからやり直すことが求められそうです。
大きな利益を稼ごうと思えば、それだけの労力が必要になるのは当たり前なのです。いきなり儲かるものでもありませんので、一歩ずつその能力を高めていくことでしょう。

美術品を知る


まず根本的に美術に興味があるべきでしょう。何でも好きで無ければそれなりにしか取り組めないものなのです。それも無くても取り組んでいるうちに興味が湧いてくることもあるでしょうが、いつまでたっても絵画がお札にしか見えないようであれば美術品投資など向いていないのかもしれません。

<得意ジャンルを作る>
美術と言っても幅広いので、自分の気に入りそうなジャンルに絞ってみることです。
例えば昔、ラッセンなどの絵を飾っていたことがあれば、近代絵画には抵抗も無いかと思われます。
初歩の段階で自然に流れるように取り組むことができたなら、自分に向いた投資のような気もするものでしょう。興味が薄くてももっと儲けられそうなジャンルもあるでしょうが、能力をわきまえ軌道に乗ってからチャレンジするのが王道だと思われます。

値段の相場を知る


基本的にどうにも美術品の値段は、理解し難いものがありますが、ヤフオクで検索してみるとある程度の値段の相場は見えてきます。テレビの「なんでも鑑定団」では、鑑定の根拠を解説してくれていますので結構、役に立ちます。

<儲かるはずが損することもある>
これを見ていると安いつもりで購入した美術品が、もっと安かったりすることもあるようです。それもほとんど価値が無かったりして大損している人もたくさん登場しています。
中には投資目的で購入した人もいるかもしれませんが、このように全く逆の結果に終わってしまう人がどれだけ多いのかを知るべきでしょう。

<専門店を利用する>
もしも自宅に転売できそうな美術品があれば、売る気は無くても専門店に尋ねてみれば、値段の根拠も教えてくれますので参考になるはずです。期待に反し安くても「なんだ、そんなものか」とがっくりせず、不明な点も遠慮せずに突っ込んでみるといろいろと知識が得られることでしょう。
ただし、売る気の無さをあからさまに見せてしまっては店の人も突っ込んではくれませんので、上手に対応してみることでしょう。

流行りものを知る


値段が需要と供給のバランスによって決まるのは、美術品においても例外ではありません。

<需要の多さ>
転売するにおいても、なるべく需要の高いジャンルに絞るのが望まれるところでしょう。
例えば、中国人に人気のあるものを探してみたりする作戦も有効になるのではないでしょうか。

<供給の少なさ>
また供給の少なさによっても値段は上がります。作品の少ない有名画家の絵画であったりと希少価値のある美術品に目を向けるのも基本的視線となります。
人気があってあまり市場に出したがらないタイプの美術品も貴重ですので、余裕が出てくれば探してみるのも有効となるでしょう。