Casie

絵画の定額レンタルサービスCasie(かしえ)の使い方とアーティストの登録方法を解説

画像出典:Casie Twitter

アートを鑑賞目的やインテリアとして欲しいと思った時、これまでは作品の「購入」を検討してきましたが、この検討項目に「レンタル」を追加したサービスがCasie(かしえ)です。

Casie(カシエ)

絵画を購入する前にお試し飾りできる、アートのサブスク/販売のCasie(カシエ)。約1,400名の画家、15,000点以…

Casieは定額料金でアート作品をレンタルできるサービスです。
アートを気軽に楽しめる環境を作る事を目的とし、「レンタル」と言う仕組みでアートの敷居を下げ、より身近なものにすることを目指しています。

定額料金プラン

では実際にどのくらいの料金でレンタル可能であるかを見ていきましょう。
下記表が定額料金のプランとなります。

プランライトプランレギュラープランプレミアプラン
月額料金1,980円2,980円5,300円
サイズ0号(18㎝×14㎝)10号(53㎝×45㎝)30号(91㎝×73㎝)
手数料800円1,500円1,500円
交換頻度1回/月1回/月 1回/月

プランを見ると、作品のサイズによって料金が変わっています。お部屋の広さや用途によってどのプランを選択するかを考えた方が良さそうです。

またCasieはレンタルですので、作品を変更する事もできます。どのプランでも別の作品と取り換える場合の頻度は月1回ですので、毎月別の作品に取り換えれば、お部屋の印象も、気分も変える事ができます。
しかし気を付けたいのは手数料で、作品を取り換えるごとに手数料がかかりますので、その点は注意を払う必要がありそうです。

またCasieでは初月限定でスタータープランと言うお試しプランがあります。
月額料金500円で、大小2枚の絵画をレンタルできる格安のプランですので、気になる方は一度このプランで試してみると良いでしょう。
※このプランは1ヶ月での解約でも手数料は掛からないので、試しに利用するには最適です。
※2ヶ月目以降は自動更新(レギュラープラン+ライトプランの2契約が自動契約)されます。

レンタルできる作品とは

それでは次に、Casieではどのような作品がレンタルできるのか見てみましょう。
Casieに登録されている作品は全て 原画であり、世界に1点もののアートです。
それだけに筆の動きや凹凸などもリアルに堪能できます。

実際にレンタル登録されている作品一覧を見てみます。

作品数が4,000点以上、アーティスト数は約340人が登録しているとの事で、様々なジャンルの絵画が並んでいます。そこでお気に入りの作品を探すために検索条件を見てみると「お部屋のテイスト」「作品の色合い」「サイズ」「額の有無」「ジャンル」で検索ができます。
一つ気付くのは、検索条件には「アーティスト名」が無いことです。これは名前で選ぶのではなく、お部屋に飾った時のイメージや、絵そのものの良さを感じ取って欲しいからなのでしょうか。それがアートを気軽に楽しむことを目指した末のこだわりなのかもしれません。

またCasieでのレンタルは自分で作品を選ぶ以外にも、プロに選んでもらう事ができます。プロが自分のお部屋に飾る作品を選んでくれるので、これまであまりアートに触れてこなかった方でも安心できます。

更にCasieでは「LINEでアート診断」という簡易的に、自分のアートの好みが分かるサービスも提供しており、様々な選び方ができることが特徴です。

そこで実際にLINEアート診断を試してみました。
判定を行うために、簡単な質問が4回出てきます。

出典: Casie

質問に全て回答すると…

診断結果が出ました。結果は「クールなアート」がおすすめとの事です。
結果と一緒に、おすすめの絵画も表示されています。
お遊びの要素も大きいですが、こうやって選ぶのもアートを気軽に楽しむという事なのかもしれません。

アーティストへ収益を還元

次に登録しているアーティスト側を見てみます。
Casieが絵画のレンタルを始めた背景には、アーティストに少額でも安定した収入源を提供できる仕組みを作りたいという思いがあったからとのことです。

その為、Casieではレンタルの収益の一部を、アーティストへ還元しています。
またレンタル先で作品を気に入った場合、ユーザーは作品を買い取る事も可能となっています。(※その場合の価格はアーティストが決める。)
最近ではユーザーからのオーダーアートも増えてもいるとの事です。

不安定な収入の多いアーティストという職業で、こういった「場」の存在はとても意味のある事でしょう。

Casieの登録方法(アーティスト側)

それではアーティストの登録方法をご紹介していきます。
下記から登録が可能となっています。

Casie(カシエ)

絵画を購入する前にお試し飾りできる、アートのサブスク/販売のCasie(カシエ)。約1,400名の画家、15,000点以…

少しだけ詳しく見ていきます。

審査

Casieの登録アーティストとなるには、審査があります。そのポイントですが、

・作品の明るさ
・画力
・飾りやすさ

との事です。審査やサイトのコンセプトでも一貫しているのが、インテリアとして飾れるアートであるかと言う点です。その為、お部屋に調和するような作品の明るさや、作風が審査対象となります。

具体的には、明るい色の風景画や抽象画がより審査を通過しやすくなります。
また、基本的な画力も当然要求されます。
それ以外でも飾る事を目的としているので、作品のサイズにも注意が必要で、6号~8号のポスターサイズ位の作品が望まれます。

報酬

例としてサイトでは月に30万円以上の報酬を得ているアーティストもいると掲載されていすが、実際にどのくらいの収入が得られるのでしょうか。報酬額について見ていきます。

下記が報酬額となります。

レンタル報酬レンタル料金の35%
販売報酬販売料金の60%
保管料何点でも無料
作品取出送料着払い

※レンタル報酬については、ユーザーが自分の作品をレンタルし続ける限り毎月報酬が発生する仕組みとなっています。

レンタル報酬は35%が得られるとの事で、単純計算するとライトプラン:693円、レギュラープラン:1,043円、プレミアプラン:1,855円が1作品/月の報酬として得られることとなります。
この金額を見ると作品を多く登録することも大切となってきます。

また、ある程度の収入を得ようとするのであれば、販売報酬、またはオーダーアートに繋がるようにすることがより重要性が高そうです。
その為には、Casieでは作品を知ってもらう場という意味合いもありますので、Casieで作品を知ってもらい、それとは別の場でも自分の作品価値を高めていく必要があるでしょう。

まとめ

日本ではアートを購入することは、多くの人がまだ身近でないことは事実ではあります。Casieのようにレンタルによってアートが身近に感じるようになれば、購入意欲も高まり良いサイクルができるのではないでしょうか。
そしてそれは、世界に比べて小さいアート市場の日本にとって、良い流れとなるでしょう。