滝下和之、山内大介、吉川龍、吉武弘樹、稲岡幸子、猪瀬直哉-完売作家紹介

滝下和之

日本人なら誰もが知る「桃太郎」や「風神雷神」などをテーマにしており、それを鮮やかに表現して「新しい桃太郎像」を創出してしまうのが、アーティストのイマジネーションでしょう。登場する鬼もそれぞれに表情や仕草が異なり愛くるしく、その効果によって昔話や伝承、風土などが身近に感じられ、活き活き立体的に体感出来るのも面白い特徴です。3世代に渡って楽しむことができる、大人気の完売作家です。

プロフィール

1975年熊本県生まれ。2001年東京藝術大学大学院(描画装飾デザイン専攻、中島千波研究室)修了。
取り扱い画廊: 新生堂、ギャラリー和田、柳井美術など
作品購入の目安:号=8万円

山内大介

21世紀の洋画の一つの形を提示しているのではないでしょうか。印象派の時代から現在までに風景画も変化を遂げており、様々な文脈を踏襲しながら新たな文脈を更新しています。それは、今後の長い風景画の歴史の中でも淘汰されずに残ることを意味しており、これからも作家が制作の原点に置いている「感動」を描くことで、鑑賞者は同時代を生きる画家の心象風景に触れて、作家から鑑賞者へと「感動」が伝播していくのではないでしょうか。

プロフィール

1981年三重県生まれ。2007年 名古屋芸術大学大学院修了 。
取り扱い画廊: 瀧川画廊
作品購入の目安:号=4万円

吉川龍

幻想的な光と影が織り成す世界は、現実にあった懐かしい風景なのか、それともイメージの中の心象風景なのか、その両方が重なりあった風景なのか。作家が描く風景画に共感するところがあるとすれば、それは生きていく中で同じような感情を体験しているからではないでしょうか。そういった人生のワンシーンを思い出してしまう作品かもしれません。色彩の画家がどのような変遷を辿っていくのかも興味深いです。

プロフィール

1971年栃木県生まれ。1997年東京藝術大学絵画科油画科専攻卒業。1999年東京藝術大学大学院修士課程美術研究科絵画専攻修了。
取り扱い画廊: 日動画廊、ギャラリーアンアート
作品購入の目安:要問合せ

吉武弘樹

世界は「粒子」で形成されていることを創作の出発点としている作家です。点描画を使って緻密に描かれた風景は、点描画ならではの柔らかな風合いを作り出しており、普遍的な美しさを見せる余白の生かし方、色の選び方など、作家によって提示された不思議な世界は「ミクスト・メディア」という異なる技法と技法が合わさることで生まれています。近年は様々なモチーフに挑戦しており、点描画の新たな可能性を提示してくれます。

プロフィール

1982年福岡県久留米市生まれ。2011年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了。2009年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
取り扱い画廊: 日動画廊、ギャラリーアンアート
作品購入の目安:要問合せ

稲岡幸子

中心のない「オールオーヴァー」な作品は、絵画のなかに時間が蠢いているように感じ、そこに「永遠」を見てしまう方も多いと思います。紙の原料である楮(こうぞ)が何層にも覆われたようにも見え、そこに時間の厚みを感じさせてくれると同時に、常に新しくアップデートされていくような不思議な感覚に包まれるはずです。じっくりと向き合うことでしか気づかない思考の開放感のようなものを味わえるはずです。

プロフィール

1970年東京都生まれ。跡見学園短期大学文科国文学科卒業。
取り扱い画廊: ギャラリー鱗
作品購入の目安:要問合せ

猪瀬直哉

写真作品かと見間違えるほど緻密な風景画のルーツは、作家自身が日常的に頭の中で映像としてストーリーを描くなかで、切り取った場面をどこまで強烈に徹底して描ききれるのか、ということを信条としているからです。つまり、描かれた作品の前後には必ずストーリーがあり、それが作品のダイナミズムを生んでいるのかもしれません。どこかメランコリックな色面構成によって、私たちは網膜への冒険に出かけることになるのです。

プロフィール

1988年神奈川県生まれ。2012年東京藝術大学絵画科油絵専攻卒業。
取り扱い画廊: THE CLUB
作品購入の目安:要問合せ