米田文
九谷焼きの伝統を踏襲しながら、目を見張るのは作家ならではの柔らかく入念なタッチの筆使いによって、上絵を施されたオリジナルの世界です。作品の幅も広く、生活で使う用途があるものから「家」などのオブジェまで、実に多様です。物語や時の流れを感じる面白さは、今後も時代を超えて親しまれていくのではないでしょうか。みずみずしい感性によって、今後も器の新しいアプローチを提案してくれるはずです。
プロフィール
1975年石川県生まれ。東京藝術大学卒業。金沢卯辰山工芸工房修了。
取り扱い画廊： 日本橋三越本店
作品購入の目安：要問合せ
重野克明
銅版画家の新しい表現の形が「陶磁器」という素材へのアプローチとなりました。従来の陶芸家とは一味も二味も違う造形美は、作家がどこまでもアーティストである証ではないでしょうか。それは生活の用途がある器であっても同じで、アートピースでありながら日々の生活でも使えることが個性であり、面白さなのです。そこから派生して「防災ヘルメット」などの作品を作る大胆さも魅力でしょう。
プロフィール
1975年千葉県生まれ。2001年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。2003年東京藝術大学大学院修士課程美術研究科版画専攻修了。
取り扱い画廊： ７７ギャラリー
作品購入の目安：要問合せ
石橋美香
綿密画で描かれた寓話の世界は白と黒によってコントラストが鮮やかです。その秘密はスワロフスキーを絵の上に計算されて配置されているからです。その効果として光が屈折し、見る角度によってキラキラ輝く作用があることも特徴的です。これにより、絵の中に「時間」を感じさせ、それは描かれた物語の流れを創り出すことに成功しています。そしてラグジュアリーな要素が加わることで、私たちは作家のインスピレーションに駆り立てられるのです。
プロフィール
1992年神奈川県生まれ。横浜美術大学卒業。同大学卒業制作優秀賞。
取り扱い画廊： 八犬堂
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小松美羽
今、最も勢いのある現代アーティストです。日本古来の伝統文化を大切にしながら、描く抽象世界はまさに「小松ワールド」。ビビッドな色彩感覚で迫り来る迫力は圧巻です。絵と対峙すると皮膚感覚で細胞が呼び起こされ、まるで原始生命の誕生のエネルギーを浴びているような、神秘に満ちた躍動感に溢れています。近年はライブペインティングにも積極的であり、アーティスト「小松美和」の在り方が革命的です。世界のアートシーンを引っ張る存在になり得るのではないでしょか。
プロフィール
1984年長野県生まれ。2004年女子美術大学短期大学部卒業。１４年出雲大社に作品奉納。
取り扱い画廊： ホワイトストーンギャラリー
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高橋祐次
不可思議で幾何学的な世界はマグリットのようでありながら、そこには希望がある健やかな夢の世界が広がっており、鑑賞者に安心感を与えてくれます。永遠に続くミニマムな世界には、想像の余白があり、観るたびに思考を巡らせてしまいます。もしかしたら、作者自身が絵を通じて、風景を自分のものとしたいと考えているのかもしれません。一見、どこにでもある景色に見えてどこにもない景色は、私たちを知らない世界へと運んでくれるのです。
プロフィール
1993年愛知県生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻修了。
取り扱い画廊： 八犬堂
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