田島亨央己、塚田美登里、永島信也、中村弘峰、中村萌、藤井安剛-完売立体・工芸作家紹介

田島亨央己

作品を手に取るまで数年待ちと言われている大人気の木彫り彫刻家です。擬人化された人形は可愛らしさの中にユーモラスな毒々しさを含んでいるからこそ、多くの大人が共感するのでしょう。最大の特徴は色使いではないでしょうか。美しい七色の空模様のような色彩によって、生命の躍動感や複雑な感情表現まで語っているかのようです。日本的カルチャーから色濃くデフォルメされており、特にアジア圏で人気に火がつきそうです。

プロフィール

1973年千葉県生まれ。愛知県立芸術大学卒業。
取り扱い画廊: 日本橋三越  
作品購入の目安:要問合せ

塚田美登里

洗練されたデザインによって生み出されるガラス作品は、様々な領域で求められており、近年は活躍のフィールドが多岐にわたっています。その独特なフォルムは「オーガニックライン」とも称され、工芸の分野を進化させると同時にアートフェアでも個展を開催するなど、その活躍は海を越えています。発想のルーツの源泉は自然観に基づいたものであり、それが人間が持つ普遍的な美意識を喚起させるデザイン力へと繋がり、多くの支持を集めているのです。

プロフィール

1972年岐阜県生まれ。2002-2004年金沢卯辰山工芸工房研修者。2004-2006年秋田公立美術工芸短期大学教務補助。2006-2011年 金沢卯辰山工芸工房専門員。
取り扱い画廊: 銀座一穂堂 
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永島信也

芸術とオタク的カルチャーを彫刻として作品にしており、「木彫り」であることも他のアーティストとは異なる独自の特徴です。それを支えているのは、作家が培ってきた伝統的な工芸技術あってのことです。アニメなどのカルチャーは世界の現代アートシーンで活躍するために必要な日本のオリジナル要素です。そうした文脈のなかで語られるべき作家であり、モチーフとして登場する「龍」や「蛇」が女性像と重なり、独特の美意識を生み出しています。

プロフィール

1986年島根県生まれ。2006年松江工業高等専門学校卒業。2010年京都造形芸術大学美術工芸学科彫刻コース卒業。
取り扱い画廊: Gallery 花影抄  
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中村弘峰

伝統工芸という世界に留まらず、その技術を現代アートシーンへと転用することに成功した新世代のアーティストです。従来の伝統工芸ではまずモチーフにしないであろう「野球のキャッチャー人形」や「動物の人形」など、その選び方も秀逸です。これは工芸人形に馴染みのない層にも親しまれると同時に「工芸」の歴史をカジュアルな形で紹介することにも繋がっています。分野を越えて様々なコラボが期待される現代アーティストなのです。

プロフィール

1986年福岡県生まれ。2011年東京藝術大学大学院美術研究家彫刻専攻修了 。
取り扱い画廊: 高島屋  
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中村萌

まるで精霊のような神秘的な佇まいの彫刻作品を創り出すアーティストです。モチーフとなる子どもは一貫して無表情であることも特徴です。それは言葉では表現することが難しい、作家自身の内面世界が表出した形ではないでしょうか。なんとも曖昧な表情こそ、誰もが抱く感情の琴線に触れるのです。それを支えるマチエールの強度も圧倒的であり、仏像のような作品が放つピュアな精神世界に向き合うためにも真摯な姿勢で鑑賞したくなります。作品は国境を越えて世界中に広がっています。

プロフィール

1988年東京都生まれ。2012年女子美術大学大学院美術研究家美術専攻終了。
取り扱い画廊: ギャラリー椿
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藤井安剛

根付という江戸時代から続く留め具の魅力を、現代の生活様式の中で提示してくれるアーティストです。モチーフも作家が好みの将棋の駒や日本の伝統文化や伝承、風土などから抽出され、独自の作品として提示してくれます。ファン層も幅広く、こうした作家が存在することで、現代から過去の歴史まで幅広く思いを馳せることが可能となり、作品が残り続けることで未来の世代へも伝えることが出来るのです。

プロフィール

1960年愛媛県生まれ。2000年ころから独学にて根付製作開始。
取り扱い画廊: Gallery 花影
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