これからアート投資を始める人がしっておくべき心得

アートに興味があり、いざアート投資をしようと思ったときの心得として、アートを楽しむことが大原則です。アートが好きだからこそアートの歴史やアーティストについても調べてみようと思うはずです。

なぜそれが大切かというと、自分自身がどんな作品が好きなのか、好きな時代、もっと具体的にいうと好きなアーティストが見つかったとして、その作品はアーティストの初期の作品なのか晩年の作品なのか、1つのアート作品によって時代や社会的背景、作家の意図など様々な文脈を読み解くことで投資の判断が効率的になるからです。過去の美術作品を知ることで現代アートの見方が変わるのはそのためなのです。

例えば細い線で落書きのように描かれた作品があるとします。まるで子どもが描いたように見えた作品にも「コンセプト」があることを理解していれば、これがアートという文脈の中でいかに優れているのか実感できるはずです。美術史の大きな流れを把握し、アート作品を鑑賞することが好きで作品を所有したいと思ったなら、ぜひアート投資をはじめるることをオススメします。

いざアートに投資しようと思ったときには、やはり「資産価値」としてのアート作品を見極める必要があります。鉄則としては戦後の1950年代以降の「現代アート」といわれる作品を購入することをオススメします。もちろんそれ以前の時代にも名作がありますが、すでに価格が高騰しており、本物の富裕層や美術館のコレクション級の予算を持っていないと購入することはできないでしょう。もちろん現代アートも近年高騰していますが、作品によっては購入できるものもあるはずです。

またアートといっても絵画、版画、彫刻、写真、映像、陶器など、その種類は様々ですが1番高額な分野は絵画です。なぜ絵画なのかというと、それは「1点モノ」であるからです。例えば版画や写真は量産することができるため、意図的にエディションを限定します。また美術の中で1番歴史があるのも絵画なのです。
現在見つかっている最古の絵画は「ラスコーの壁画」ですが、これはフランスのドルドーニュにある洞窟壁画であり、今から約2万年前にクロマニョン人によって描かれました。作品を鑑賞すると芸術の起源や人間の創造性について思いを巡らせるはずです。つまり絵画は人間にとって最古の芸術でありながら最新の芸術であり、「今」この瞬間にも新たな作品が生まれています。

アートとは新たな「文脈」と「コンセプト」を創り、人間の美意識を前進させる行為なのです。そうしたことを踏まえて、いざアートを購入したら10年間は保有することをオススメします。アートにもトレンドがありますが10年周期でみれば、良い作品は確実に値上がりしているからです。作品によっては何倍、何十倍にも作品が高騰する世界ですが、まずは楽しむことから始めてみましょう。購入することでよりアートの世界に興味を持つはずです。

著者:アートノミクス@金融&アートライター

最新情報をチェックしよう!